年賀状の基本3原則

■1
 文面(裏書き)の基本のフォーマットを守る

・新年のお祝いの言葉「賀詞」
・あいさつやお礼などの謝辞
・相手の幸福を祈り、変わらぬ友誼を願うことば
・日付

<参考>
元旦と書く場合は、「一月元旦」「一月一日元旦」とは書きません。
元旦とは新年の最初の朝という意味ですので、「元旦」と書くだけでいいのです。
「平成XX年 元旦」「ニ〇XX年 元旦]とかくのが正しい使い方です。

■2 宛名(表書き)のルールを守る

・縦書きの場合の番地や部屋番号は原則として漢数字を用いる
・宛名には必ず敬称をつける

<参考>
・一般的に、個人宛ては「様」。
・会社、団体などには「御中」とします。
・組織の個人に宛てる場合は、部署名を右肩に、役職名を名前の上に小さく、個人名に「様」とします。
 役職名には敬称はつけませんので「○○社長様」とはぜず、「社長 ○○様」とします。
・医師、恩師などに宛てる場合は名前に「先生」とつけ「様」は不用。
 ただし一個人として出す場合は、「様」でもかまいません。
・「殿」は年賀状では一般的ではありませんので「様」を用います。

■3 すぐに返事をすること

届いてからすぐに返礼を出します。元旦に出す場合は、日付は元旦でもかまいませんが、
2日以降の場合は、投稿日の日付とします。年賀状を頂いたお礼、遅れたお詫び、などを書きます。

賀詞のいろいろ

~相手や関係によって賀詞や挨拶文などを使い分けましょう~

恩師や取引先など

「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」
「謹んで年始のご挨拶を申し述べます」
「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」

会社の上司

「謹賀新年」
「恭賀新年」
「新春のお喜びを申し上げます」

会社として出す

「謹賀新年」
「恭賀新年」

友人、知人、同僚、親しい人

「あけましておめでとう(ございます)」
「新年おめでとうございます」
「新春のお喜びを申し上げます」
「賀春」
「賀正」
「迎春」
「謹賀新年」
「A Happy New Year!」

<注意>
「賀正」は「正月を祝う」という意味です。簡略化した表現なので改まった相手、
特に目上の方には避けたほうが無難です。「迎春」「賀春」「頌春」なども同じです。

目上、目下関係なくもっとも多く使われるのは
「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」「A Happy New Year!」。

その他よく使われる言葉

・旧年中は何かとご指導いただき、厚く御礼申し上げます
・旧年中は大変お世話になりました
・旧年中は格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます
・ご指導ご鞭撻を賜りますよう
・本年も相変わらぬご指導ご鞭撻を、お願い申し上げます
・本年もよろしくご指導のほど、お願い申し上げます
・皆々様のご多幸を、心よりお祈り申し上げます
・皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております
・この一年のご健康と、ますますのご活躍をお祈り申し上げます
・今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます
・今後も変わらぬご指導と、末永いお付き合いをお願い申し上げます
・よい年でありますように
・本年もどうぞよろしく
・くれぐれもお体を大切に
・今年もよろしくお願いします

忌み言葉に気をつける

相手が不快に感じるフレーズはできるだけ書かないようにします。
「昨年は体調を壊して…」などかかれても送られた方は、新年早々暗い気分になります。
できるだけたのしい話題を選びます。

忌み言葉
「去る」「失う」「滅びる」「絶望」など。また「去年」は「昨年」「旧年」とします。

◎参考サイト
http://allabout.co.jp/family/ceremony/closeup/CU20031201A/

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年賀状の書き方・送り方

「年賀」の朱書

年賀状に年賀葉書以外の官製はがきや私製はがきを使うときは、
一般郵便と区別するために切手の下に「年賀」と朱書きします。
「年賀」が無いと普通郵便にみなされて、年内に配達されてしまいます。
私製はがきを使うときは、年賀切手を貼るようにしましょう。お年玉付年賀切手も発行されます。

年賀状の書き方の基本
  1. 文頭に「謹賀新年」などの賀詞を大きめに書きます。
  2. 無事の越年を喜ぶ言葉・日頃のお付き合いへの感謝・近況報告などを簡潔に書きます。
  3. 今後の指導や変わらぬ親交を願います。
  4. 相手の健康・幸福や繁栄を祈ります。
  5. 日付は年号から書きます。西暦でもかまいません。
  6. 一言の添え書きは、小さめの字で短くまとめましょう。

§今後の指導や変わらぬ親交を願う言葉

・本年もご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
・本年も変わらぬお付き合いのほど宜しくお願いいたします。
・本年も一層のお引き立てのほど宜しくお願いいたします。
*年賀状には用件は書きません。

§相手の健康・幸福や繁栄を祈る言葉

・皆様のご多幸と繁栄をお祈り申し上げます。
・皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 
・貴社ますますのご発展と社員皆様のご活躍を祈念いたします。 
*相手の健康・幸福や繁栄を祈る言葉は、年賀状本来の意味からすると、最も大切な言葉です。

賀詞いろいろ

「賀詞」は本来、年賀に限らないお祝いの言葉のことですが、
特に年賀状に用いる新年を祝う語句を指して「賀詞」と呼んでいます。
漢字一文字・二文字の賀詞は、目上の人から目下の人へ新年を祝う意味で使われることが多いようです。
目上の人への年賀状には、つつしんだ気持ちやへりくだった意味の文字・
言葉を含んだ四文字の賀詞や文章の賀詞を用いましょう。

例:
謹(相手を尊ぶ)、敬(尊んで礼をつくす)、恭(礼儀正しく丁寧)、
謹んで、申し上げます。

§一文字の賀詞
寿:おめでたいこと、祝い
福:幸せ
春:新年、年の初め
賀:祝い
禧:よろこび

§二文字の賀詞
賀正:正月を祝う
迎春:新年を迎える
寿春:新年を祝う
初春:新年、年の初め
頌春:新年をたたえる

§四文字の賀詞
謹賀新年:謹んで新年をお祝いします
恭賀新年:うやうやしく新年をお祝いいたします
謹賀新春:謹んで初春をお祝いいたします
恭賀新春:うやうやしく初春をお祝いいたします

§文章の賀詞
あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます
新春のお慶びを申し上げます
新年の御祝詞を申し上げます
謹んで初春のお慶びを申し上げます
謹んで年頭の御祝詞を申し上げます

§英語の賀詞 
A Happy New Year :よい新年を
A Start of a New Year :新しい年の幕開け
Happy New Year :新年おめでとう
May You Your Happiness of this Year :今年もあなたに幸福あれ
New Year's Greetings :新年のご挨拶
*西欧では一般にクリスマスと新年のあいさつを一緒にします。

年賀状の忌み言葉&タブー

§年賀状の忌み言葉
枯れる 衰える 破れる 失う 倒れる 滅びる
などは使いません。
「去る」も避けたい言葉なので、「去年」ではなく「昨年」「旧年」などとしましょう。

§賀詞や年号を重複させない
サンプル素材などに賀詞が含まれていれば、さらに賀詞を書く必要はありません。
賀詞を使ったら、添え書きには賀詞を書かないようにしましょう。
「元旦」や「一月一日」も重複しないようにしましょう。
年号は西暦で表記してもかまいませんが、元号と西暦の併記はしません。

§間違いやすい表現
新年明けましておめでとう
「新年」と「明けまして」の意味が重複しています。
一月元旦
元旦は1月1日の朝という意味なので重複表現です。

年賀状の投函時期

年賀状を年内の一定期間に出せば、官製はがきなどへの消印を省略(申し出があれば消印)し、
元旦以降に配達する「年賀郵便特別取扱」は、12月15日から受け付けが始まります。
元旦にきっちりと年賀状を届けるには、12月25日までに差し出しましょう。
近年、年賀状は元旦に届けるのが礼儀正しいとされていますが、
古くは1月2日の「書き初め」に年賀状を書いていたので、
本来は松の内(一般に1月7日まで)に届けば失礼にはあたりません。

◎参考サイト
http://www.nengasyotyuu.com/nenga/nbashic/


年賀状の一言添え書き

送り先にあわせて心のこもった一言を添えると、印象が良くなります。
日頃お世話になっているお礼、今年の抱負、今後の親交を願う言葉などを書き添えます。
年賀状だけの連絡になっている知人・友人へは、近況報告や家族の様子などを添えるとよいでしょう。

年賀状の一言の文例

§
一般
・旧年中は大変お世話になりました。
・本年も親子共々よろしくお願い申し上げます。
・皆様お元気で幸多き年となりますように。
・ますますのご活躍を期待しております。
・ゴルフを始めましたので、今度ご一緒させていただきたく。
・新住所に住まいを移し、心新たに新春を迎えました。
・お近くにお越しの際には、ぜひ遊びに来てください。
・新たな家族が仲間入りしました。

§ご無沙汰している人へ
・すっかりご無沙汰しております。
・平素の疎遠をお詫び申し上げます。
・早いもので、長男は今年小学校に上がります。
・お子様も可愛らしい盛りになられたことでしょう。
・今年こそ同窓会で会えるのを楽しみにしています。

§同僚・友人へ
・今年はお互いに飛躍の年にしたいですね。
・プロジェクト成功に向け、今年も助け合いつつ邁進しましょう。
・ご家族そろって楽しいお正月をお迎えのことと思います。

§会社の上司や先輩へ
・旧年中はいろいろお世話になり有り難うございました。本年もよろしくお願い申し上げます。
・昨年中のご厚情に心より御礼申し上げます。
・昨年は親身なご指導をいただき、ありがとうございました。
・本年もよろしくご指導下さいますよう願い申し上げます。
・今年は入社○年目、これまでのご指導をさらに活かせるよう努める決意でおります。

§取引先へ
・旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
・御社のますますのご発展を祈念いたします。
・本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

◎参考サイト
http://www.nengasyotyuu.com/nenga/nbashic/nbashic_02.html

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